2021.01.23

やちむんとは?その特徴や背景、デザインの魅力まで詳しくご紹介!

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こんにちは!うちなー茶屋ぶくぶくが運営するやちむん通販サイト「おきなわマチカンティ」です。

 

沖縄の民芸品店や街の市場などでも見かける「やちむん」。

沖縄の発音で「焼き物」を表現すると「やちむん」となります。

うつわや壺、お皿やぐい呑みなど、食器を中心に現地では様々なやちむんを見かけることができます。

 

最近では沖縄のお土産品としても注目が集まっており、沖縄県内にはやちむんを取り扱うお土産ショップも充実しています。

 

色鮮やかな「やちむん」には具体的にどんなものがあるのか、その特徴や沖縄で広く知られることとなった背景についてもご紹介します。

駒形さん やちむん 皿

 

 

沖縄でよく見かける「やちむん」とは?

やちむんは「焼き物」を沖縄の表現にしたもので、高級な調度品としてというよりは普段の生活に溶け込んだ、沖縄の人々にとって身近な存在の焼き物を指します。

 

やちむんの歴史は意外と長く、さかのぼること約600年前の14世紀。

まだ沖縄が琉球と呼ばれていたころ、中国を中心に交易を行っていた際、3人の職人と共にその技術や形状のベースとなる焼き物が輸入されたのが始まりと考えられています。

 

それから数十年は沖縄各地で焼き物が作られていましたが、1682年には当時の「尚貞王(しょうていおう)」が産業の発展を目指し、陶工を現在の那覇市内にある壺屋(つぼや)に集めました。

このことから、沖縄のやちむんである「壺屋焼」の原型ができたのは約400年ほど前といえます。

 

良質な土や水が豊富に手に入るこの地域では、陶芸が栄えるのに非常に向いており、沖縄の焼き物なら壺屋といわれるほどでした。

当時は今のような平皿などよりも「壺屋焼」の名前の元ともなった壺や甕(かめ)を中心に作られており、泡盛をはじめとした交易品を運搬するのに用いられていました。

 

その後、交易品とともに食材を輸入することも増えたことなどから、盛り付けるための平皿や小皿なども「やちむん」として作られるように。

そして明治~大正頃をめどに輸出品を壺や甕(かめ)で輸送しなくなったこと、安価な食器が県外から仕入れられるようになったことで、やちむんは低迷期を迎えてしまいます。

 

しかし、1926年に「民藝運動(みんげいうんどう)」という日常にある芸術をもう一度見直そうという活動が始まり、再びやちむんにもスポットライトが当たり始めました。

 

それから戦争による資源が困窮したことや、1970年代の焼き窯から出る排ガス問題など紆余曲折を乗り越えながら、地域の文化的発展を目指した「読谷村(よみたんそん)」が窯を立てたことにより、「壺屋はやちむんのふるさと(誕生の地)、読谷村はやちむんの聖地(現在の発展を支えた地)」として広く知られることとなったのです。

 

 

「やちむん」ならではの特徴、デザインや形が面白い!

やちむんの原点となる「壺屋焼」には2つの種類があります。

 

荒焼(あらやち)

荒焼(あらやち)

別名「琉球南蛮焼」。

釉薬(ゆうやく、うわぐすり)をかけずに1,100℃前後で焼き締め、光沢はなく陶土ならではの素朴な風合いが特徴です。

素朴でありながらその存在感は抜群で、主に甕(かめ)などで使用されます。

 

上焼(じょうやち)

上焼(じょうやち)

絵付けや線彫りなどで文様付けされていて、釉薬をかけて1,200℃以上の高温で焼き上げたもの。

陶器ならではの光沢があり、色合いも鮮やかなものが多いです。

 

今日ではやちむん=上焼という印象も強く、沖縄の焼き物の主流となっています。

沖縄の海や空、自然をイメージした「青」「緑」の色付けがなされたものが多く、沖縄料理が映えます。

泡盛を入れるぐい呑みのやちむんもあり、沖縄の家庭ではいたるところでやちむんを見かけることができます。

 

やちむんの特徴としては一般的な陶器よりちょっと厚みがあり、シャープなデザインよりも全体的にコロッとした印象を受けます。

陶工と呼ばれる職人が一枚一枚丹精を込めて制作するので、全く同じ商品は出回っていないのも魅力の一つです。

現在では食器だけでなく、陶芸作家によるシーサーの置物や花瓶など、日用品にも幅広く取り入れられています。

 

 

沖縄に行ったらぜひ「やちむん」を!どこで買えるの?

やちむんを実際に手に取って購入したいなら、次の場所がオススメです。

 

読谷村・やちむんの里

読谷村にある「やちむんの里」は(2021年1月現在)19の工房が集まる、まさに「やちむんの聖地」と呼ばれる場所です。

特徴的な登り窯がいくつも立ち並び、それぞれ独立した工房の集合体として里と称されています。

 

年に数回、陶器市や工芸市といったイベントが開催され、各工房の個性を見比べてお気に入りの逸品に出会える可能性が高いのも魅力でしょう。

一部の工房では体験教室も開催されています(火入れや乾燥時間を考慮し、受け渡しまでは1か月程度かかります)。

 

壺屋やちむん通り

もうひとつの聖地、壺屋焼の発祥の地でもある「壺屋やちむん通り」。

約400mほどの通りにはやちむんにまつわる商店が約50軒、軒を連ねています。

疲れたらちょっと休憩ができるカフェがあり、沖縄のスイーツで腹ごしらえもできますよ。

 

やちむんのことがまだあまりわからない初心者さんから、地元の方々向け普段使いのお店、そして通の方も見て楽しい古美術店があり、用途や予算に合わせて選択肢が豊富なのもありがたいところ。

もちろん、体験教室などもあります。

 

有名な「国際通り」から歩いて行けるので、土地勘のない人でも安心ですね!

 

やちむんが気になるけど遠方で気軽に沖縄には行けない、移動中割ってしまったらと思いお土産にできなかった…という人もご安心ください!

実はやちむんを取り扱っている通販サイトも、今ではかなり充実しています。

 

おきなわマチカンティでもたくさんの「やちむん」に出会えますよ♪

一見似ている商品に見えても、よくよく見比べてみるとその作家さん一人一人の個性が作品に現れているので、ぜひじっくり吟味してくださいね!

 

 

やちむんとは歴史ある沖縄の焼き物!文化の歴史にもつながる

「やちむん」とは沖縄の発音で焼き物を指し、壺や甕(かめ)、食器に始まり、今では置物や民芸品として様々なアイテムも制作され、より注目の高いものとなっています。

 

やちむんの発展は全て順風満帆だったわけではなく、栄枯盛衰を繰り返しながら現在の知名度まで成長しました。

その背景には貿易や戦争などが隠れており、それぞれの課題を乗り越えながら今の知名度を獲得したことの証でもあります。

 

やちむんを知ることで、沖縄の歴史や文化を垣間見ることができます。

色々沖縄について知ることができたら、ぜひ一度手に取ってみてくださいね!

 

やちむんの通販ならおきなわマチカンティにお任せください!

マチカンティは沖縄の方言で「まちどおしい」という意味。

心がウキウキとするほど待ち遠しいやちむんを皆さんにお届けします♪

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